『来世は他人がいい』の第5巻の考察と感想です。登場人物も増えてきましたし、霧島の内に秘めた熱い想いが明らかになったりと盛り上がってきました。さらにキーパーソンが登場したりと、買いな一冊です。
あらすじ
半グレ集団に追われる吉乃と霧島。謎のマスクの男に接触する霧島でしたが・・・
小津くん
バトルシーンが多めです。ラブコメでアクションも盛りだくさんのマンガって多くない気がします。
小津くんの小物っぷりが目立ちます。頭脳的には謎の男>小津>半グレですが、力で勝てないので下だったはずの半グレにも抵抗されて指示に従わなくなり、収拾がつかなくなっています。せっかくお金を出して雇ったのにねぇ。やっぱり部外者が下手に関わっちゃダメですね。
謎の男
以前にも何度か登場していた、黒幕である謎の男に霧島が接触します。細マッチョでマスク姿、タコの入れ墨が特徴的なイケメンです。霧島が話しかけますが、男は上の空で、キョロキョロと吉乃を探しています。並みのチンピラなら霧島に対してビビったり動揺しますが、全く関心がない様子で脅威に感じていない素振りを見せています。
論理的な霧島に、口でも負けていない感じでしたね。霧島が冷静さを失ってた可能性もありますが。
そして、霧島の分かりやすい本音のシーン!吉乃にベタ惚れじゃんか。女性関係が華やかな霧島がこんな風に夢中になっているって、一体どんな魅力的な女性なんだろうって興味をそそられる発言でしたね。
二人は顔見知りのようで、因縁があるような感じです。格上のヤクザといったところでしょうか。ヤクザにしては単独行動をしているように見えるので、そうではないかもしれません。ヤクザと関係するものの、ヤクザには属していない、という霧島や翔真のような感じですね。
一匹狼のような存在感で、油断できない相手です。吉乃を狙っているのでまた登場してきそうです。
反撃のターン
やられっぱなしではなく、女性側も知恵を絞って反撃します。
よくある少年マンガだと、ヒロインは守られて保護されるか、サポートに徹する存在として描かれることが多いですし、「こんな女いねーよ!」と、思うことがしばしばあります。(笑)
この作品では女性もしたたかで強いので、反撃して当然です。違和感ないですね。
怒らない
吉乃から貰ったものを捨てられない霧島、めちゃ可愛いです。
普段感情を押さえて怒ることがない(沸点越えた暴発は除く)霧島ですが、吉乃に聞かれて、内に秘める破壊衝動が明らかになりました。
つまり、自分の意とは反した衝動を抱えているということなんですね。めちゃくちゃってどういう・・・?物理的に?怖。
もちろん、まだ行動には移していませんが、こんな獣のような男と一緒にいられる吉乃もあっぱれです。じゃんけんのやりとりがほんわかして可愛かった。
蓮二
表向きは爽やかなイケオジですが、やはりその筋の人の怖さが見てとれるシーンでした。主人公側の人間なのですが、抵抗しない部下(というか家族)を一方的に痛め付けるって全く共感できないですね(笑)嫌悪感すら抱きます。極道を題材にした本作なので、ここら辺が一般的なマンガとの違いでもありますし、ちょっと変わったところかなと思います。
力でねじ伏せて言うことを聞かせる組織ってつまり、原始的で動物以下なので現実的には全く共感できませんし、する必要もないでしょう。あくまでフィクション、エンタメとして楽しみましょうね。
っと、少し辛口に書いてしまいましたが、総合的には最高なマンガです。続きが楽しみです!
総合電子書籍ストア【楽天Kobo】
コメント